(番外編)RDワーカーフォーラム2026レポ
- 7月20日
- 読了時間: 5分
7月14日にお茶の水で行われた「RDワーカーフォーラム2026」に行ってみた感想をまとめました。RDワーカーとは難病や難治性慢性疾患と共に働く人々を指す新しい言葉です。このイベントでは難病当事者の方や企業の方などが集まり、病気と共に働くことをテーマとしたお話をたくさん聞けました。「コロナ後遺症で体調が優れないが仕事をしたい」という方の参考になりそうだったため、レポを書いてみました🌟後日録画した動画も公開されるとのことですが、とても良い会だったのでこちらでは先に雰囲気をお伝えできればと思います。

当日はこのような感じで、同時並行で様々な企画が進行していました。私が行ったのは「基調講演」「RDワーカー実践事例」「RDワーカー事例パネルツアー」「相談コーナー(目黒障害者就労支援センター)」です。
基調講演
最初の講演ではサイボウズ株式会社代表取締役社長の青野慶久さんが登壇されました。とても気さくな方でお話がおもしろく、聞きやすかったです。RDワーカーでも働きやすい社内風土を作るための方針として、「1.理想への共感」「2.多様な個性を重視」「3.公明正大」「4.自主自律」「5.対話と議論」という柱を掲げているそうです。その中でも特に印象に残ったのが、「3.公明正大」に関して、「アホはいいけど、ウソはだめ」という標語です。社員同士が疑心暗鬼になってしまうと、気持ちの良い職場は作れません。この方針のおかげ(?)で、社内チャットでは毎朝「寝坊しました」という報告が上がってくるそうです(笑)
またこの会社ではリモートワークを認めてよかった例として、次のようなものがあげられていました。ある社員の方は地元の岡山県に帰らなければならなくなり、出社が難しくなったためフルリモートになりました。しかしその結果、今まで進出していなかった岡山県の顧客を新たに見つけることができたそうです。
社員ひとりひとりに合わせた働き方を見つけていくことで、会社としてもメリットが生まれる。素晴らしい会社だなと感じました✨
RDワーカー実践事例
ここではセールスフォース・ジャパン、ゼネラルパートナーズ、電通九州の3社が講演をされていました。それぞれの社風が出ていておもしろかったです。
(1)セールスフォース・ジャパン
親会社がアメリカということもあり、全体的に英語やカタカナの単語が多い説明でした。個人的に印象に残ったのは、心理的安全性や信頼関係が大事だというお話です。RDワーカーをサポートするマネージャーは、つい「難病患者だから助けなきゃ」と「管理」しようとしてしまうことがあります。しかし大事なのは「難病患者」としてではなく「人として関わる」ことです。どんなことならできるのか、何が難しいのか、話し合いながら信頼関係を築くことが大切だと学びました。
またERGという取り組みも紹介されていました。これは有志の従業員によるグループ(同好会みたいな感じ)で、企業がスポンサーについてくれるというものです。登壇されていたMさんはこのERGでRDワーカーの理解を促進する活動を進めているそうです。
(2)ゼネラルパートナーズ
障害者雇用のエージェントや就労移行支援のサービスを提供している会社です。こちらで働くRDワーカーの方のお話で印象に残ったのは、1対1の個人面談が多いことです。週1回30分ほど行っているそうで、体調のことを共有し働きやすい環境を作っているそうです。在宅で働いていても孤独に感じないと話されていて、いいなと思いました。
また会社が用意している制度を社員が使いやすくするために、上司自ら積極的に使って「みんなも使おう!」という雰囲気を作っているそうです。
(3)電通九州
こちらの会社のテーマは「『配慮』から『信頼』へ」とまとめられていました。「配慮されっぱなし」ではなく、苦手を調整し「~すればできる」に変えていこうという考え方です。例として目に関する症状のある方に対する配慮として、電子ルーペや虫眼鏡などの活用や、フォントを大きくしたりメールだけでなく口頭でも説明するなどの対応が紹介されていました。
印象に残った言葉で、「障害者をビジネスに」というものがありました。一見びっくりしてしまうような言葉ですが、意味としては「会社は社員に配慮をする。その代わりに社員は会社に貢献する」というものです。お互いにとってメリットのあるビジネスモデルとなれば、多くの会社が取り入れやすくなっていくのだなと感じました。
RDワーカー事例パネルツアー
地下1階の広いホールのような場所に、たくさんのRDワーカーの事例パネルが飾られていました。こちらはネットでも公開されているので、ぜひご覧ください!
慢性疲労症候群や線維筋痛症の方ものっていました。コロナ後遺症に近い症状の例もあり、大変参考になりました。
相談コーナー(目黒障害者就労支援センター)
個別相談ができるコーナーでは、就職の際にどのように病気を説明するかについて教えてもらいました。①障害の特性②自己対処③配慮の3点を書き出して、AIを使ってまとめてみるといいそうです。例えば私の場合では①障害の特性は、とても疲れやすく長時間の外出が困難であること、②自己対処としては、前後に休みの日を設ければ半日までなら少し外出できること、③配慮してほしいことは、リモートワークやフレックスタイム制にしてほしいこと、出社しなければいけない日は前後をリモートワークの日にして、出社時間も半日までにしてほしいこと、などのように書き出していきます。
そして大事なのは、リモートワークでバレないとしても、配慮してほしいことは素直に言うべきだそうです。例えば「1時間に5分でいいから休憩が欲しい」「椅子に座れず横になって仕事をするときがある」ということも、面接や履歴書であらかじめ言っておいた方が良いとのことでした。
「○○という障害があるけど雇ってもらえますか」ではなく、「○○ができます。ただ〇〇に配慮してほしいです」という言い方を心がけると良いそうです✨
全体を通しての感想
今回のイベントでは病気という事情を抱えながらも皆さん明るい方が多く、病気になってもキャリアや人生を諦めなくてもいいという前向きな気持ちになれました。「RDワーカー」という言葉で流行語大賞を狙っているそうなので、これからたくさん使っていこうと思います(笑)
後日イベント主催者様の方で録画動画が公開されましたらこちらにリンクをはるので、ぜひ当日参加されなかった方も気になる講演があれば観てみてください!




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